仏説阿弥陀経(鳩摩羅什訳)

☆ 舎衛国の祇園精舎において説かれた経
☆ 無問自説の経(問いを待たずに自ら説かれた経)
☆ 一代結経(釈尊一代の説法の結びの経)

三経差別門−自力念仏−真門
三経一致門−他力念仏−合説証誠

はじめに極楽浄土の様子と聖者達の尊い徳を示される。次にこの浄土には一心に念仏することによって往生することができると説かれ、終わりに、この念仏往生の法が真実であることを六方の諸仏が証明し、お護り下さることが述べられる。

●阿羅漢:
煩悩を滅し尽くして智慧を得た声聞の修道の階位の最高位

●声聞:
仏の説法を聞いて悟る者。仏在世の頃の弟子をさす。小乗の聖者のこと。

●帝釈天・梵天:仏法の守護神

●瑠璃:青色の宝玉

●曼陀羅:天上界の花の名

●白鵠:鶴の一種・白鳥

●迦陵頻伽:
殻の中にいる時からよく鳴き、その声は極めて美しいという鳥

●五根五力:
信・精進・念・定・慧
煩悩をおさえて悟りを開かせる勝れた力とはたらき

●七菩提分:
悟りを得るための七種の行法

●八正道分:八聖道

●一生補処:
一生を過ぎれば仏となることができる位

●釈迦牟尼仏:
釈迦−釈迦族 牟尼−聖者

●五濁:
劫濁 −時代の汚れ
見濁 −思想の乱れ
煩悩濁−煩悩が盛んになること
衆生濁−衆生の資質が低下すること
命濁 −衆生の寿命が短くなること